転職における面接は重要!?面接官の知りたい情報について
仕事を始める際に避けては通れないものがあります。
それは『面接』です。
高校生でアルバイトを始めるときにも、30代で転職活動をするときにも必ず面接は行われます。
自分が人を雇う側になった場合を想像してください。
実際に見た目の第一印象を見て、話す感じを見て、どんなことを考えているのか知りたいものです。
これらを知るために面接は必要不可欠となります。
どんな面接でも、自分が雇う側の気持ちになることで「なぜ面接をするのか?」理解そうです。
面接ではどんなことを知りたいの?
どんな企業を受けたとしても、面接の流れはほとんど同じになります。
それは、採用担当者が面接で知りたいことはどんな企業でも共通しているからです。
逆にいえば、「面接で何を見ているのか?」を理解すれば、面接の流れが分かりどんな面接にも対応することができます。
面接で相手が知りたい最も重要な情報とは、
「応募者の方が、入社後に活躍できる資質・実力を持っているか?という再現性」
「応募者の方が、しっかりと定着して働いてくれるのか?という定着性」です。
この2つのポイントが、両方揃って初めて合格ということになります。
たとえば、入社後の活躍イメージがどれだけ明確に見える人でも、すぐに辞めてしまう印象のある方には合格は出ませんし、その逆でどれだけ長く定着して働いてくれそうでも、活躍イメージが持てなければ合格とはなりません。
面接で聞かれる質問は、すべてこの2点を見極めるためのものであると思っていただいても過言ではないです。
これらの「再現性」と「定着性」を理解するために、面接官はどんな質問を用意しているのでしょうか?
面接で必ず聞かれる質問5選
まずは再現性と定着性を知る上で欠かせない質問を5つ選んだのでご紹介します。
【質問1】自己紹介・自己PR「自己紹介をしてください」
質問1について、面接は通常、「自己紹介・自己PR」から始まるのです。
ストレートに「自己紹介をしてください」と言われることもあれば、「経歴を交えて自己PRをお願いします」といった言葉をかけられることがあります。
この質問によって面接官は、「応募者が自分の会社で活躍できそうか」という大まかな判断を下すのです。
この質問への回答で、面接官に「活躍できそう」と思わせられることが重要になります。
その後のやり取りにも面接官の熱が入り、「採用するための質問」に変化していくからです。
ここでの質問の回答へのポイントがあります。それは、「目を見て、ハキハキと話す」ことです。
当たり前のようですがこれをできない人が少なくありません。
相手の目を見ながら言葉を濁さずにはっきりと話せることは、相手から好感を持たれるための基本中の基本であり、ビジネスパーソンとして活躍するための大きな武器です。必ず実践してください。
【質問2】転職理由についての質問「今の会社を選んだ理由は?なぜ辞めようと?」
質問2について、自己紹介・自己PRに続いて質問されるのが「転職理由」です。
つまり、なぜ現職・前職を辞めようと思ったのかについての質問になります。
この質問によって面接官は、「自分の会社で同じようなことが起きて辞めてしまわないか」を知ろうとしているのです。
不満があって転職をしようとしていることは面接官も十分に理解しているので、変に取り繕った内容や面接用の理由を作る必要はありません。
ほかの会社の人が聞いたとき、その理由なら仕方がないと感じる内容であれば、正直に会社を辞めようと考えた理由を話しても大丈夫です。
ただし、感情を前面に出すのではなく、具体的・論理的に話し、結論を前向きに展開することが重要になります。
【質問3】志望動機についての質問「あなたが転職先を選ぶ基準は?なぜ当社?」
質問3について、「志望動機」についての質問で面接官は、「自社に対する応募の本気度」「自分の会社で長く働いてくれそうか」を確かめようとしているのです。
この質問に答えるときに面接官に伝えるべきなのは、「なぜ他社ではなく応募先の会社を選んだのか」ということになります。
そこに明確な動機がなければ、面接官は「どこでもよかったのではないか」「とりあえず応募してみただけだろう」と捉え、「自社にこだわりがないのであれば、すぐに辞めてしまうかもしれない」と考えてしまうのです。
そこでとても重要なのが企業研究になります。応募した企業のホームページにしっかりと目を通しておくことはもちろんですが、求人情報をしっかり読み込んでおくことが大切です。
求人情報には多くの場合、募集職種での業務内容や求められる人材などが記載されています。
その内容と志望動機に大きな違いがあると、的外れなものとみなされマイナス評価につながるので注意が必要です。
【質問4】活かせる経験・実績・スキルについての質問「当社で活かせる経験は?」
質問4について、面接の終盤になると「活かせる経験・実績・スキル」について、深掘りした質問を投げかけられることが多くなります。
これは、「自己紹介・自己PR」「転職理由」「志望動機」のやり取りでの評価を踏まえたうえで、「自分の会社で具体的にどのような活躍ができそうか」という点をイメージするためです。
落とすための質問ではなく、選考を通過させるうえで必要になる細かな確認をしていると考えるといいかもしれません。
ポイントは募集職種での業務内容をしっかりと理解して、それに対して適切な経験や実績・スキルを選んで答えるということです。
面接で失敗する人はこの質問に対して、自分が頑張った話や苦労した話をしてしまいます。
面接官が知りたいのは、入社後に具体的にどのような活躍が見込めるかです。
求人情報をしっかりと読み込み、自分の経験・実績・スキルのうちの何が、募集職種で役立つのかを考えてから面接に臨みましょう。
【質問5】逆質問(面接官への質問)「何か質問はありますか?」
質問5について、面接の最後には「何か質問はありますか?」と問いかけられるのが一般的で、これが「逆質問」になります。
通常、逆質問の内容が選考結果を大きく左右することはないのですが、「特にありません」「大丈夫です」はやめて下さい。
面接官は質問の有無によって「自社に本当に興味を持っているのか」「自社への入社意思は強いのか」をチェックしている可能性があるからです。
原則は「真剣に入社を考えたうえでの確認事項」になります。
「一緒に働くメンバーにはどのようなキャリア、年齢の人が多いのでしょうか」といった内容で質問し、自分にこれから必要なスキルやキャリアを具体性に感じられるものがおすすめです。
これにより、面接官もより入社したいという思いを組んでくれる可能性があります。
まとめ
これらの事から、転職において面接はとても重要になります。
その理由は、「再現性」と「定着性」を判断する材料になるからです。
これらはどんな企業にも求められるもので、この2つのことを知るために面接があるといっても過言ではありません。
どんな質問に対しても長すぎず、結論から話始め、出来る限り簡潔に回答する必要があります。
前の会社に対する不満も正直に全て伝えていいというわけではないので、聞かれた質問から外れるような感情で話すぎることは危険です。
面接官が質問を重ねてくるような興味のもてる内容を伝えられると好印象となります。どんな企業でも聞かれやすい5つの質問に対する答えだけでもしっかりと対策しておきましょう。